.webm動画を再生してみたら、再生できないことはありませんでしたか?
HTML5ウェブ専用のWEBM形式は技術的な要因で、再生するにはGoogleのプラグインを追加したり、それなりのコーデックをインストールしたりしなければなりません。
そして、ストリーミング配信用のWEBMはネット経由のストリーミング再生が殆どで、膨大なデータを含むばかりに.webm動画の再生時はネット環境に大いに影響され、動画を重く感じてしまうことが屡々あります。
それから、WEBMの汎用性の低さ故スマホやタブレット等ポータブルデバイスのデフォルト再生ソフト(Windows/Mac対応)では再生できません。そういったデバイスでWEBMファイルを再生するには多くのコーデックを搭載した再生ソフト(有料のものがほとんど)で再生するか、WEBMをより汎用性の高い形式に変換して再生するかの二つの方法です。
今回は.webm動画を再生できるソフト(Windows/Mac向け)とより多くのデバイスでWEBMを再生する方法をご紹介します。
Wonderfox HD Video Converter Factory ProにはMP4、AVI、MKVを含む500以上の動画形式が出力フォーマットとしてプリセット、WEBMを僅か三ステップでより扱い易い形式に変換できる上、出力ファイルの画質やサイズを影響するエンコード、ビットレート、解像度等の数値を自由に調整できます。
簡単に説明すると、WEBMはHTML5技術をベースにGoogleが開発したウェブ専用の動画形式で、主にネット経由のストリーミング配信に対応しています。
オープンソースであるために、個人だけだなく企業にも動画作成の時によく使われる形式だが、ウェブページとしか互換性がなくて未だにその汎用性は低いです。
また、WEBM自体は画像/音声/テキスト等のデジタルデータを格納するためのコンテナフォーマットで、VP8、VP9の様な高圧縮効率のコーデックにも対応であるため、高画質動画の作成にもしょっちゅう使われています。
ちなみに、VP8と圧縮効率がほぼ同じのH.264で圧縮されたMP4はVP8で圧縮されたWEBM動画よりファイルサイズはより小さいが、画質の方はWEBMが上です。
そんなWEBMファイルをChrome、IE、Firefox等のブラウザにドラッグして再生するというのがWEBMファイルを再生するには最も手っ取り早い方法とされていますが、ブラウザでの再生は音声・字幕トラックの調整、倍速再生等の機能は一切なく、解像度が高くて再生時間の長いWEBM動画であればブラウザがクラッシュすることも起こりえます。
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WEBM形式についてご紹介した時、一番手っ取り早い再生方法がブラウザにドラッグして再生するということをお話しましたが、それではソフトでWEBMファイルを再生したい方にとって問題が解決したとは言えません。
筆者も「WEBM 再生」をキーワードにいくつかのブラウザで検索してみたけど、出てくるものの大半は有料のものですが、それでも四つだけ再生に関する機能がたっぷり搭載のソフトを見つけました。
一部の方がご存知かもしれませんが、最初のユーザーはヨーロッパ圏だけでしたが、日本語対応以来、日本のユーザーもぐっと増え今では知る人ぞ知るくらいに有名です。
再生に関する機能は一通り揃わっており、ループ再生/ランダム再生、再生速度の変更、字幕/音声トラックの調整、動画アスペクト比の調整、エフェクトの追加等の機能も付いています。
内蔵するコーデックも多くあり、WEBM、MTS、3GPの様なソフトとの互換性が悪く対応する製品も少ない様な非人気な形式でもコーデックインストールせずに再生できます。
ちなみにVLCには動画ファイルの形式を変換する機能も搭載されていて、WEBMをMP4/AVI等の人気形式に変換することも可能ですが、変換速度はやや遅いです
公式サイト:https://www.videolan.org/vlc/index.ja.html
インストール手順
・公式サイトにアクセスします
・「ダウンロードVLC」をクリックします(「▾」をクリックすれば対応するOSを選択できます)
・ダウンロードしたパッケージを解凍します
・「実行」→「日本語」→「次へ」→「インストール先を選択」という順を追って操作すればインストールできます
WEBMファイルを再生する方法
・インストール済みのWEBM再生ソフト「VLC」を立ち上げます
・ツールバーの「メディア(M)」をクリックしてそのプルダウンメニューで「ファイルを開く(F)」をクリックします
・再生したい動画を二回連続で左クリックすればWEBMファイルを再生できます
指定した二点間を繰り返して再生、動画・音楽の再生、再生速度変更、明るさ/ コントラスト/彩度/色相調整、画面回転/反転、音量正規化、音ズレ補正、指定した場面の静止画キャプチャ、動画内の場面をサムネイル一覧で並べたダイジェスト画像作成等の機能が付いています。
また、VRモードへ切り替え、字幕の追加、URL貼り付けで動画サイトからを動画をダウンロード等の機能も揃わっています。
公式サイト:https://www.videohelp.com/software/KMPlayer
インストール手順
・公式サイトにアクセスします
・ページ全体は英語になっているが「Last Version」の下にある「Download」を見つけてください
・Windowsの方は「Download KMPlayer ○○○○.○○.○○.○○ Windows ○○-bit(更新あり)」をクリックします
・Macの方は「Download KMPlayer ○.○.○ Mac」をクリックします
・インストールパッケージがダウンロードされるまで待ちます
・パッケージを解凍して、「実行」→「Japanese」→「利用条約に同意する」→「次へ」→「インストール」の順で操作すればインストールできます。
WEBMファイルを再生する方法
・WEBM再生ソフトのKMPlayerを立ち上げて、画面左上の「KMPlayer」をクリックします
・そのプルダウンメニューで「クイック再生」をクリックして、再生したいWEBM動画を選択して再生します。
VLCと似たインタフェースで、ビデオフレームレートの調整、お気に入りリストの作成の他、プレイリスト、再生している動画の静止画キャプチャ、サムネイルの取得、音声トラックの調整、字幕の読み込み、コマ送りや再生速度調整、再生中のみ最前面表示、エンボスやグレイスケールなど動画表示を変更するシェーダ等の機能も備わっています。
ダウンロードリンク:https://github.com/clsid2/mpc-hc/releases
インストール手順
・リンクページにアクセスします
・ページの真ん中くらいのところで、MPC-HC.○.○.○.x○○.exeをクリックします(引き続き更新あり)
・インストールパッケージがダウンロードされるまで数秒間待ちます
・ダウンロードしたパッケージを解凍します
・「実行」→「日本語」→「次へ」→「ライセンス条約に同意する」→「インストール」の順でクリックすればインストールできます
WEBMファイルを再生する方法
・WEBM再生ソフトのMPC Media Playerを立ち上げます
・画面左上の「ファイル」をクリックします
・「ファイル」のプルダウンメニューで「クイック再生」をクリックします
・再生したいWEBMファイルを選択して再生します
PS:一度再生したファイルは「ファイル」のプルダウンメニューにある「最近使ったファイル(F)」に記録されます
ご紹介するソフトの中で解析機能が一番高いもので、ざっと見たところ再生に関する機能が細かく、再生する動画を編集したい方に持って来いのソフトかと。ただし、再生中に時々広告が表示してきます。
再生速度変更、区間リピート、映像の上下左右反転、色調補正、DXVA、出力レンダラ変更、音声同期、各種映像&音声フィルタ、ボーカル除去、音量正規化、指定した場面の静止画/動画/音声キャプチャ,よく使うファイル/フォルダへのショートカットを登録できる「お気に入り」等々の機能が付いています。
公式サイト:http://potplayer.daum.net/
インストール手順
・公式サイトにアクセスします
・「64bit DOWNLOADもしくは32bit DOWNLOAD」をクリックします
・ダウンロードしたインストールパッケージを開きます
・「実行」>「日本語」>「次へ」>「同意する」>「次へ」>「インストール先を選択」>「インストール」>「閉じる」の流れで操作すればインストールできます。
・WEBMファイルを再生する方法
・WEBM再生ソフトPotPlayerを起動し、画面左上にある「PotPlayer」をクリックして、そのプルダウンメニューで「ファイルを開く」をクリックします
・次の画面で再生したいWEBMファイルを選択して再生します
WEBMは元々ストリーミング配信するために作られた動画形式なので、携帯デバイスのデフォルトプレーヤーでは再生できません。
そういったデバイスでWEBMを再生する良い方法としてWEBMをMP4/AVIの様なほとんどのデバイスにサポートされている形式に変換してから再生するというのがあります。
しかし、WEBMは主に高画質の動画の作成に使われる形式なので、それをパラメータ数値調整せずにMP4、AVIに変換したら画質は一気に落ちてしまいます。
そこで、WEBMを他の形式に変換しても画質は変わらない且つファイルサイズを縮小できるようなソフトをご紹介します。
Wonderfox HD Video Converter Factory ProWonderfox HD Video Converter Factory Pro
ほぼ全ての動画形式をサポートできる上MP4、AVIを含めた500以上の動画形式が出力フォーマットとしてプリセットされています。
追加できるファイルのサイズに制限一切なく、僅か三ステップでWEBMを他の形式(お持ちの端末に対応する形式)に変換できるような初心者向けのものです。
そして、変換後ファイルを他のファイルと結合したり、音量の調整をしたり、動画から音声データを抽出したり等の編集機能も付き、ビットレート/解像度等のパラメータ数値を自由に変更できます。
GPUアクセラレーションや一括変換に対応します。
そのほか、音楽形式変換、動画からの音声抽出、動画・音楽のダウンロード、GIFアニメーション作成、画面録画、音声録音など、便利な機能を搭載しています。
WEBMを他の形式に変換してからより多くの端末で再生できるようにする手順を見てみましょう
・Wonderfox HD Video Converter Factory Proをインストールします
・ソフトを立ち上げます
・最初の画面で「変換」をクリックします
・次の画面で「ファイル追加」をクリックしてWEBMファイルを追加するか、「+」に追加したいファイルをドラッグして追加します
・画面の右側で「出力フォーマットを選択」という文字の下にある四角い枠をクリックします
・次の画面で「動画」をクリックして、そのカテゴリーで出力フォーマットをMP4、AVI、MKV等の設定できますが、端末のトレンドマークをクリックして、お持ちのデバイスと同じ機種を見つけて設定すれば、WEBMをお持ちの端末にサポートされている形式に変換できます。
・ファイルを追加した画面に戻ったら、「パラメータ設定」をクリックし次の画面で「エンコード」、「ビットレート」、「解像度」等のパラメータ数値を自由に調整可能です。
・調整完了後、画面の下にある「▾」をクリックします
・出力フォルダーを選択して「OK」をクリックします
・画面右下にある「変換」ボタンをクリックします
PS:変換が終わった、変換したファイルが入っているフォルダーが自動的に表示されてきます、変換後のファイルを携帯デバイスに送信すればそういったデバイスでもWEBMファイルをスムーズに再生できます。
今回はWEBMを再生できるソフトとより多くのデバイスでWEBMファイルを再生する方法をご紹介しました。
もちろん、Windows Media Player、5KPlayer等のプレーヤーでもWEBMファイルを再生できるが、使い勝手さからすれば今回ご紹介した四つのモノの方が上だと思ったので、その二つのプレーヤーについてはご紹介しませんでした。
最後にご紹介した動画編集ツールだが、メディアファイルの形式変換や動画編集等の機能の他、動画・音楽配信サイトからデジタルコンテンツをダウンロードする様な機能も付いているので、そちらの機能もたまに使っています。
長い文章を読んでくれてありがとうございました。
HD Video Converter Factory Pro
WEBMを他の形式に変換してからより多くの端末で再生できるようにできるだけでなく、動画の編集機能は殆ど変わりませんが、高解像度の動画を画質劣化なしでファイルサイズを縮小、動画の解像度を最大8Kまで向上、放送中の番組を時間制限なし且つ高画質で録画等の機能が付け加えられました。
それから、形式変換の方は変換速度がより速く一括変換も可能で、動画/画像をGIFとして作成、好きな音楽をスマホの着メロとして作成等特別な機能も搭載。
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