音楽ファイルを作るとき、多くの方はどんな形式にするのかを迷ってしまうのは確かです。形式が違うだけで、出来たファイルのサイズも違えば音質もだいぶ異なります。
汎用性を重視するばかりにMP3にする方も多いですが、音質を重んじる方にはMP3が最善な選択だとは言えません。
とは言っても音楽形式は多種多様で、それぞれの音質、ファイルサイズが違い対応できる製品も様々です。
高音質を重要視するなら、FLAC、WAVなどの形式にするのがベストですが、それだと再生時間が5分間くらいのファイルのサイズはあっさり80MBを超えてしまいます。メモリー容量の少ない端末に保存するにはかなり不向きです。
今回ご紹介するしたいのはファイルサイズがMP3とそれ程変わらなく小さい上、音質もそこそこ高いMP3の代替品とされているAAC及びMP3をAACに変換する方法です。
AACが開発されて以来ずっと様々な面でMP3と比べられてきました。
もともとAACは「MP3に取って代わる」という主旨にベル研究所により開発された音楽形式で、圧縮効率はファイルサイズを元の1/10に圧縮できるというMP3を上回り、サイズを元の約1/14くらいに圧縮可能です。
また、検証により同じビットレートの場合(特に低ビットレートの場合)の音質はMP3よりAACの方がかなり上だということが判明されました。
ちなみに、AACフォーマットにはMPEG-2 AACとMPEG-4 AACが存在し、主に使われているのは後者のAAC-HE V2になっており、その固有特徴として、96kHzまでのサンプリングレート、48チャンネルまで対応可能で、更にデータの圧縮効率が高いことなどが挙げられます。
それに対しMP3は1995年制定された最古の形式とされているが、今でもMP3は様々な分野で幅広く利用されています。特に対応できない製品はほぼないという点からして、汎用性を重要視する方には持って来いの形式と言えるでしょう。
しかしMPEG-1 Audio Layer-3という動画を圧縮する規格から派生したMP3に先端的な技術が用いられていないため、いくつかの改良は行われたものの圧縮効率も音質も飛躍的な向上は見せませんでした。
MP3とAACの特徴を纏めてみましょう。
汎用性や知名度
MP3は知らない人はいないというほどに有名であるのに対し、AACは主にアップル社製品(Mac、iPhone)に対応
コーデックとしての圧縮効率
MP3はサイズを元の1/10くらいで、AACは約1/14です
PS:AACもMP3も「不可逆圧縮」の類に属する
同じビットレート場合の音質
一般的にAACは同程度のビットレートであればMP3より高い音質を実現しており、とりわけ512Kbps以下の場合はMP3よりもAACの方が音質はかなり高いです。ただし、1000以上のビットレートとなれば逆にMP3の音質の方が高いという一説もあります。
要約すると、どのデバイスでも気軽に音楽ファイルを再生したい且つ音質の方には無関心というのであれば形式をMP3に、ファイルサイズがより小さく音質もそこそこ高い形式が求めるのであればAACにしたほうが宜しいかと。
今のネットを通じればMP3をAACに変換できるツールを探すのは造作もことなんですが、変換速度が速い上変換後のファイルの音質も高いというようなことができるツールは決してそんなに多くはありません。
MP3 AAC変換オンラインサイトだと「変換速度が遅い」、「追加できるファイルのサイズに制限付きで」、「ファイルサイズを小さくしようとしてたのだが何故か変換後のファイルのサイズが逆に大きくなってしまった」といったことがしょっちゅう起こってしまい、それでは変換どころか返って時間の無駄遣いです。
ここでご紹介したいのは音楽ファイルを扱い慣れていない初心者の方でも簡単にMP3ファイルを高音質でAACに変換できるようなツールです。
数多くものを試しましたが、MP3からAACへの変換速度が一番速く変換後のファイルの音質が高いものはこのソフトです。
このMP3 AAC変換ソフトはCAF、OGGの様な非人気の形式を含め、ほぼ全ての音楽形式に対応可能で、FLAC、WAV等の高音質形式を初め多くの最適化された音楽形式が出力フォーマットとしてプリセットされています。
シンプルなインタフェースであるため、「ファイルの追加」→「出力フォーマットの選択」→「変換を開始」という僅か三ステップの操作でMP3を高音質のAACに変換できる上、ファイルサイズや音質を大いに影響するビットレート、エンコーダ等のパラメータ数値を自由に調整できるようになっています。
更に、MP3をAACに変換できるだけでなく、複数の音楽ファイルを一つとして結合、多くの音楽サイトから無料で音楽をダウンロード、好きな音楽をスマホの着メロとして作成等のおまけ機能も備わっています。
今すぐこの多機能MP3 AAC変換ソフトを無料ダウンロードして体験してみましょう。
MP3をAACに変換する手順
ステップ1、MP3ファイルをMP3 AAC変換ソフトに追加
・MP3 AAC変換ソフトHD Video Converter Factory Proを立ち上げます
・最初の画面で「変換」をクリックします
・次の画面の左上にある「ファイル追加」又は「フォルダー追加」をクリックして変換したいMP3ファイルをMP3 AAC変換ソフトに追加します(一括追加可能)
ステップ2、AACを出力フォーマットに設定
・画面の右側でファイル形式が表示されている四角い枠をクリックします
・次の画面の上の方で「音楽」をクリックします
・「音楽」のカテゴリーで「AAC」をクリックします
PS:AACの他に、FLAC、WAVのような高音質形式を出力フォーマットとして設定することも可能で、更に出力フォーマットを設定したあと、エンコーダやビットレート等は「パラメータ設定」の画面で簡単に調整できます。つまり、MP3をAACに変換しながら様々な音声パラメータも変更できます。
ちなみに、出力フォーマットにMP3もプリセットされているので、他の形式をMP3に変換することもできるが、高音質の音楽形式をMP3に変換する際は音質がガタ落ちにならないようにビットレートを512Kbpsもしくはそれ以上に設定することをオススメします。
ステップ3 出力フォルダーを選択 MP3からAACへの変換を開始
・画面の下にある小さい「▾」をワンクリックします
・出力フォルダーを決めたら、「OK」をクリックします
・画面右下にある「変換」をクリックしてMP3からAACへの変換を開始ます
先ほどのMP3 AAC変換ソフトをご紹介した時に、MP3をAACに変換できるサイトはなくはないだが、使い勝手の良いものはそれほど多くないということをお話しましたが、かなり有名で且つ利用者数多いサイトであればそこそこ便利です。
PS:サイトでのMP3からAACへの変換手順は、「ファイルの追加」→「出力フォーマットの選択」→「変換を開始」という流れになっています。(パラメータ調整可能なサイトはMP3をAACに変換しながら、ビットレート、サンプリングレート等の数値を調整できます)
Convertio
公式サイト:https://convertio.co/ja
今回はMP3、AACという音楽形式の概念を説明し、MP3を高音質のAACに変換できるツールをご紹介しました。
音質的な面においてAACの方が優れているが、その知名度や汎用性はまだまだMP3には及びません。AACが完全にMP3を取って代わるにはまだ長い時間が必要かと思われます。
ちなみに、AACは主にiPhoneやMacの様なアップル社製品に対応する形式だが、WMAというAACよりも圧縮効率が高くWindowsとの親和性が一番高いという形式も存在しており、同じビットレートの場合はWMAの方がAACとMP3よりも高く、Windowsをよく利用されている方はWMAをご推奨します。
ご紹介したMP3 AAC変換ソフトにはWMAも出力フォーマットとしてプリセットされているので、そのソフトでMP3を簡単により高音質のWMAに変換できます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
利用規約 | プライバシーポリシー | ライセンスポリシー | Copyright © 2009-2022 WonderFox Soft, Inc. All Rights Reserved.